Van Riperの吃音の方程式
S= (PFAGH)+(Sf Wf)+Cs
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M+Fl
P=Penalty(罰) 吃音のことで罰をあたえられたこと。過去におこったことも含みます。
F=Frustration(フラストレーション) 経験に残っているフラストレーション
A=Anxiety(不安) 不安があるとき
G=Gulit(罪) 罪の意識
H=Hostility(敵意) はけ口の必要な敵意
Sf=Sittiuational fear (場面に対する恐れ)
Wf=Word fear 過去の湯愉快経験による特定の語や音に対する恐れ
Cs=Communicative stress(話すことに対する心理的圧迫)
話すことに関する大きな場面
(聞き手が立ち入りそうなとき、話を中断されたとき、)、
重要なことを言わなければならないとき、
M=Moral(士気)
士気あるいは、自我の強さ、自信
Fl=Fluency(流暢さ) 自分の感じている流暢さの程度
Van Riperは吃音の有名な先生です。
この方程式によると、
1、吃音の人が何かで認められた人は吃音が少なくなります。
2、過去にどもったことのある場面や言葉に近づいたとき
いつもよりどもるかもしれません。
3、その場面が重要なとき、どもるかもしれません。
4、不安や罪の意識を感じているとき、
吃音が重くなるかもしれません。
5、吃音の人はうまく話せた体験や何かを成し遂げた経験がある人は
吃音が少なくなるかもしれません。
1、どもって話してしまい、失敗したことを気にすると、
もっと悪くなってしまいます。
反対に、どもって失敗したことをあまり気にしないと
あまり悪くはならないのです。
2、吃音の人が、社会的に認められる大きなことを成し遂げると、
かなりよくなってしまうことがあります。
「とくダネ」の小倉智昭さん
横浜薬科大学学長 ノーベル物理学賞 江崎 玲於奈さん
実は、私も大学院に入学したころには、
かなりよくなっていました。
<参考文献>
言語障害概説
永淵正昭
大修館書店
180~181